より正確な三次元データ作成の為、海外で実物の二十六年式を取材。写真は採寸で使用した二十六年式。フレームとバレルをつなぐヒンジネジが欠損していることに注目。 |
保存法(実物)
左から保存法表紙、目次−紙の経年劣化した色に注目、保存法に綴じ込みの図面。
サイド・プレートを開いた写真と比較すると当社の再現性の高さが分かる。特にメカニズムをよくご覧頂きたい。 |
当社の復刻版保存法。紙の選定も焼けた色を再現するのに苦労した。紙質がザラッとしていてなおかつ変色した感じが良く出ている(でしょ?)。印刷屋さんに出来るだけ「汚い紙」を使って欲しいと頼んだら目を白黒された! |
販売促進のために制作したチラシ。こういったチラシ制作には広告代理店当時のスキルが役立った。 |
発売数ヶ月前に専門誌広告などで使用した試作。黒艶消しパーツのハンマー、トリガー、トリガーガードなど粉体造形品(樹脂)を黒塗装して使用。広告はモノクロだったのでそれほど目立たなかったがカラー広告ではもたなかったと思う。 |
発売直前の量産試作。この時点ではダイキャストパーツは粉体ではなく量産品。 |
紆余曲折の上、出来あがったプラスチック・グリップ。チェッカーをよく見て欲しい。木製での制作は可能だが製品価格がもっと上がったことだろう。 |
結局、シリアルナンバー54000台から多く使用されたグルーブド(横溝)タイプの木製グリップを製作した。写真はそれを取り付けたエイジド・カスタム 41,790円
(税5%計算) |
一番最初の試作で使用したプラスネジ。
量産品で使用の真鍮製マイナスネジ。真剣に探し回った。 |
当初、予定していたフレーム形状の粉体サンプル。グリップ部分の強度が不安なので形状変更。
変更したフレームの粉体サンプル。前の粉体サンプルを囲んで打ち合わせした結果、この形状となった。粉体造型を製作する意義がここにある。 |
量産品はこのようなセットで販売されている。新たなサイズ、デザインの箱となった。黒をベースにした箱に白色で二十六年式イラストを印刷。雰囲気は出ていると思う。 |
カートリッジ・ボックス。デザインも50発入ボックスの実物を参考にした。
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*おまけ
その昔、現アームズ・マガジンの前身に「ガンスミス」というタイトルの雑誌が発刊され私も寄稿。なんと「二十六年式」のエアガンを製作。今回たまたま倉庫を整理していた際、タイミングよく(本当に)突然見つかった。もう何十年も前に製作したもののため表面がかなり痛んでいた。少しレタッチを入れて写真を撮った。マルゼン製M29エアソフトガンをベースにカスタムアップしたものた。今でも立派にBB弾は出る完動品。 |